AI検索時代のホームページ対策|AIの回答に自社が出てくるための整え方
Googleは2026年5月19日、Google検索(Google Search)の中にある対話型の機能「AIモード」の月間利用者が、提供開始から1年で10億人を超えたと公式ブログで発表しました。同じ発表では、AIモードへの質問数が四半期ごとに倍以上に増え続けているとも説明されています。日本語版は2025年9月9日から順次提供が始まっており、検索の入口がリンクの一覧からAIの文章へ移りつつある動きは、もう海外だけの話ではありません。
この変化に合わせて、「AI検索対策」「LLMO対策」といった聞き慣れない言葉の営業が中小企業にも届くようになりました。中には「上位表示を保証します」と言い切るものもあります。一方でGoogleは、公式ドキュメントに「AIの回答に出るための追加要件は無い」とはっきり書いています。営業トークと公式の説明が正面から食い違っているのが、いまの状況です。
この記事は、2026年8月7日に確認したGoogleとOpenAIの公式ドキュメントだけを土台に、AIが自社の情報をどこから拾っているのか、今日できる整備は何かを整理します。推測が混じる部分は「断定できない」と書きます。
先に、3つの問いに短く答えます
問1「新しい対策が必要か」|必要ありません。Google公式は、AIによる概要やAIモードに出るための追加要件はなく、特別な最適化も要らないと明記しています。
問2「では何をすればいいか」|AIが見ている場所を揃えます。自社サイト・登録した事業者情報・第三者の掲載の3か所で、事実が食い違っていない状態を作ることです。
問3「保証をうたう提案は」|根拠を文面で確認してください。公式が「不要」と書いた作業が成果物になっている提案は、少なくとも説明を求める価値があります。
数字から始めます|AIで検索する人は、もう例外ではない
まず用語を整理します。AIによる概要(AI Overviews)は、検索した結果の一覧の上に、質問への答えが数行の文章でまとめて表示される機能です。AIモード(AI Mode)は、検索そのものが対話に近くなったもので、長い質問や条件の多い相談を一度に投げられます。前者は新聞の見出しの下に付く「要約リード」のようなもので、後者は窓口で相談している状態に近いと考えると、違いがつかみやすくなります。
Googleの公式ブログ(2026年5月19日)は、AIモードが提供開始から1年で月間10億ユーザーを超えたこと、質問数が四半期ごとに倍以上に増え続けていることを公表しました。日本語版は2025年9月9日から順次提供が始まり、パソコンとスマートフォンの両方から使えると公式ブログに書かれています。
ここで多くの経営者が受け取るメッセージは「対策しないと置いていかれる」です。ところが、その先の一次情報を読むと、話は逆方向に落ち着きます。Google検索セントラルの公式ドキュメントには、こう書かれています——「AIによる概要や AIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」(2026年8月7日確認)。
つまり、変わったのは読まれ方であって、選ばれ方の土台ではありません。この区別が、この記事の軸になります。
AIはホームページだけを見ていない|情報が拾われる3つの経路
「AI検索対策」を自社サイトの中の作業だと考えると、最初の一歩から外れます。AIが自社について答えるとき、材料になる場所は少なくとも3つあります。
経路①|自社のホームページ
もっとも分かりやすい経路です。ただし条件があり、Googleの公式ドキュメントは「ページがインデックスに登録されており、Google検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります」と書いています。インデックスというのは図書館の蔵書目録のようなもので、目録に載っていない本は、司書に聞いても出てきません。
経路②|各種サービスに登録した事業者情報
Googleの生成AI機能向け最適化ガイドは、「MerchantCenterやGoogleビジネスプロフィールなどのサービスを利用すると、AIの回答とGoogle検索のその他の結果の両方で商品やサービスが表示されやすくなります」と説明しています(2026年8月7日確認)。地図に出てくる営業時間や電話番号は、ホームページとは別に登録された情報です。ここが古いままだと、サイトをいくら直しても回答は揃いません。
経路③|第三者が書いた記事や掲載
AIによる概要とAIモードは、ひとつの質問に対して関連する複数の検索を同時に行う仕組み(クエリのファンアウト)を使う場合があり、その結果として、従来の検索よりも幅広く有益なリンクを表示できると公式ドキュメントは説明しています。言い換えると、AIは一冊の本だけを読んで答えているのではなく、同じテーマの資料を何冊か並べて読んでいる状態に近いということです。だから、自社が書いていない場所の記述も材料になります。
ここで正直に書いておきたいことがあります。だからといって、掲載を増やすこと自体を目的にするのは公式の推奨と逆方向です。Googleの最適化ガイドは、ウェブ全体で不自然な「言及」を追い求めることを、やっても意味のない施策の側に挙げています。第三者の掲載は、増やす対象ではなくズレていないか確認する対象だと考えるのが、公式の説明に沿った現実的な扱いになります。
3か所がズレると、何が起きるか
実際にいちばん多いのは、悪意でも技術でもなく、単純な更新漏れです。次の図は、よくあるズレ方を架空の例で並べたものです。
これは、3人がそれぞれ違う版の価格表を持って会議に来ている状態と同じです。誰も嘘をついていないのに、話がまとまりません。
AIの回答に出るための条件は、実は増えていない
ここが本題です。Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」というドキュメントは、AIによる概要やAIモードに出るための条件を、次の3つに集約しています(2026年8月7日確認)。
- インデックスに登録されている——Googleの目録に載っている状態
- スニペットが表示される——検索結果に説明文を出してよい設定になっている状態
- 検索の技術的要件を満たしている——クロールでき、正しく読み込める状態
同じドキュメントは、重要なコンテンツがテキストの形で存在すること、内部リンクからたどって見つけられること、「構造化データをページに表示されるテキストと一致させます」ということも挙げています。構造化データとは、ページの内容をコンピューターが読み取りやすい形で添える注釈のようなもので、荷物に貼る「割れ物注意」のラベルに相当します。ラベルと中身が違えば、かえって混乱を招きます。
4段目でつまずく典型が、料金表や営業時間を画像として貼っているケースです。人間の目には読めますが、機械にとっては文字のない絵にすぎません。デザイン上の理由で画像にしたい場合でも、同じ内容をテキストでも書いておくと、その一手間だけで拾われ方が変わります。
なお、こうした土台の話は、サイトの作り方がWordPressかどうかとは直接関係しません。CMSの選び方と「SEOに強い」という言葉の誤解については、ホームページにWordPressは必要かを整理した記事で詳しく扱っています。
出す・出さないを決める手段も用意されている
「AIに使われたくない」という相談もよく受けます。こちらも公式に手段が用意されています。Googleのドキュメントは、robots.txtによるクロールの管理と、nosnippet・data-nosnippet・max-snippet・noindex による表示の制御を挙げています。ただし、スニペットを止める設定は通常の検索結果の説明文も同時に止まるため、AI機能だけを外すつもりで検索全体の見え方を下げてしまうことがあります。
また、Google検索以外での利用(他のシステムでのAIの学習とグラウンディング)を制限する手段として、Google-Extendedという仕組みが案内されています。さらに2026年6月3日には、生成AI機能への表示を site 単位で切り替えるトグルが英国の一部サイト向けに発表され、オプトアウトしたサイトは生成AI機能からのトラフィックも表示回数も得られなくなると明記されています。その後この制御は英国外のサイトにも段階的に広がり始めており、2026年8月7日時点で全サイトには行き渡っていません。完了時期は公表されていません。
ChatGPTなど、Google以外のクローラー
AI検索はGoogleだけではありません。OpenAIは公式ドキュメントで、用途の異なる3種類のクローラーを公開しています。名前が似ているため混同されやすいのですが、役割はまったく違います。
| クローラー名 | 何のために来るか | 拒否するとどうなるか |
|---|---|---|
| OAI-SearchBot | ChatGPTの検索機能で、サイトを結果に表示するため | ChatGPTの検索の回答に表示されなくなる(公式は許可を推奨) |
| GPTBot | 生成AIの基盤モデルの学習に使われる可能性のある収集 | 学習に使わないでほしい、という意思表示になる |
| ChatGPT-User | 利用者の操作をきっかけにページを見に来る | 自動収集ではないため、robots.txtの指定が当てはまらない場合がある |
実務上の要点は1つです。「AIには使われたくない」と一括で閉じると、検索で見つけてもらう入口まで閉じることがある。学習に使われたくないのか、AIの回答に出たくないのか、それとも出たいのか。この3つは別の話なので、分けて決める必要があります(いずれも2026年8月7日にOpenAI公式ドキュメントで確認)。
公式が「不要」と書いていること
Googleは2026年5月に「生成AI機能向け最適化ガイド」を公開し、そこでやらなくてよいことを名指しで整理しました。営業提案の中身と突き合わせるうえで、ここがいちばん実用的です。
llms.txt について、正直に書きます
llms.txt は、サイトの内容をAI向けに要約したテキストファイルを置くという形式で、有志から提案されたものです。業界の標準規格として決まったものではありません。Googleの最適化ガイドは、こうしたファイルを作って維持すること自体は問題ないとしたうえで、Google検索ではそれらは無視されるため、サイトのGoogle検索での表示やランキングに影響することはない、と明記しています(2026年8月7日確認)。
どのAIサービスがどこまで参照しているかは、公開情報から網羅的に確認できません。したがって、普及率や効果を数字で語ることはできない、というのが2026年8月7日時点での正直な結論です。置くこと自体を止める理由はありませんが、これが提案書の主たる成果物になっているなら、何をもって効果とするのかを先に確認したほうが安全です。
「AI向けの書き直し」も不要とされています
最適化ガイドは、コンテンツを細かく分割する(チャンク化する)必要はないこと、生成AI検索向けの書き方をする必要はないことも書いています。同時に、価値を付加しないページを大量に作る行為はスパムポリシーの対象として扱われます。質問と回答の形に機械的に書き換えたページを量産するタイプの提案は、この線に近づく可能性があるため、慎重に見る必要があります。
今日できる7つの確認
ここまでを、順番に実行できる形に落とします。特別な道具は要りません。多くは社内のパソコン1台で確認できます。
1〜3は、その日のうちに終わります
1番は、自社名と代表的なサービス名で実際に検索してみるだけです。出てこない場合は、AI検索以前の問題が残っている可能性があります。2番の robots.txt は、サイトの入口に貼る「入ってよい/入らないでください」の張り紙のようなもので、ブラウザで「自社ドメイン/robots.txt」を開けば中身を見られます。制作を外部に任せている場合は、この設定を誰が管理しているかも確認しておいてください。
4番が本丸です
3か所の事実を揃える作業は、地味ですが効きます。最初にやることは施策の実行ではなく、棚卸しです。自社の名前・住所・電話番号・営業時間・料金・対応エリアが、どこに何件掲載されているかを紙に書き出します。引っ越しの住所変更と同じで、役所だけ変えても、銀行や取引先に届けなければ郵便は前の住所に届き続けます。
6番は、放置と地続きです
終了したサービスの案内や、改定前の価格が残ったページは、人間なら「古そうだ」と判断して読み飛ばしますが、AIはそう扱ってくれるとは限りません。更新が止まったサイトに何が起きるかは、更新されないホームページの実害と月15分の保守手順で具体的に整理しています。AI検索の文脈では、放置のコストがこれまでより素直に表に出てくる、という言い方ができます。
出ているかどうかを、どこで確かめるか
ここは正直に、できることとできないことを分けます。
まず、Googleの公式ドキュメントは「AI機能に表示されるサイトも、Search Consoleの全検索トラフィックに反映されます。具体的には、検索タイプが『ウェブ』のパフォーマンスレポートに含まれます」と説明しています。つまり、AI機能での表示も、まずは通常の検索パフォーマンスに合算されて見えている状態です。AI機能の分だけを切り出して見る手段は、次に説明する専用レポートとして別に用意されています。
そのうえで、2026年6月3日にGoogleは「Search Generative AI パフォーマンスレポート」を発表しました。生成AI機能での表示回数、表示されたページ、国、デバイス、日付を確認できるもので、まずは一部のサイトから提供を始めるとされています。公式ブログでは英国の一部サイト所有者から提供を開始すると説明されていましたが、2026年8月7日時点のSearch Consoleヘルプは「一部のウェブサイト所有者を対象に段階的にリリース」「すべてのプロパティで利用できるわけではない」と記載しています。2026年8月7日時点で、日本の一般的なサイトの管理画面にこのレポートが出ていなくても、異常ではありません。
もうひとつ、Googleの最適化ガイドには、Googleの内部指標にアクセスできると主張する第三者ツールには注意するように、という趣旨の記述があります。「AI検索での順位を計測しました」という資料を受け取ったときは、その数字が何をどう測ったものかを聞いてください。測り方を説明できない数字は、体重計を持たずに体重を語っているようなものです。
手元でできる確認は、参考値として使う
自分でAIモードやChatGPTに「(自社名)はどんな会社か」「(地域)で(業種)を探している」と聞いてみるのは、有効な確認です。ただし、AIの回答は同じ質問でも表示が変わることがあり、利用者の状況によっても違いが出ます。1回の結果を成果指標にはできません。「明らかに事実と違うことが書かれていないか」を見る用途に絞ると、実務として使えます。
「AI検索で上位表示を保証」をどう見るか
ここが、この記事でいちばん書きたかった部分です。LLMO(大規模言語モデル最適化)という言葉が広まり、それを冠したサービスの営業が中小企業にも届いています。この言葉自体は業界で使われ始めた造語で、2026年8月7日時点でGoogleの公式ドキュメントに定義はありません。
サービスそのものを一律に否定するつもりはありません。土台を整える作業は実際に必要ですし、社内で手が回らないなら外部に頼むのは合理的です。問題は「保証」という言葉が付いたときです。次の4つを、提案を受けた場で聞いてみてください。
| 聞くこと | 確認したい中身 | こう返ってきたら要注意 |
|---|---|---|
| 何をもって達成としますか | 達成の定義が契約書に書かれているか | 「AIに認識されます」など、確かめようのない表現 |
| どうやって測りますか | 測定方法と、その根拠となる出典 | 独自指標のみで、算出方法を説明できない |
| 成果物は何ですか | 納品されるものと、その必要性の説明 | 公式が「不要」と書いた作業が中心になっている |
| 達成できない場合は | 返金・解約条件が書面にあるか | 口頭では保証、契約書には保証の記載なし |
4つのうち、実務でいちばん効くのは3番目です。提案書の作業項目に llms.txt の設置やAI向けの文章書き換えが並んでいたら、公式ドキュメントに「不要」と書かれている点を伝えて、それでも必要と考える理由を聞いてください。返ってきた説明の中身が、そのまま判断材料になります。
契約書の文面から危険な兆候を読み取る方法は、ホームページ制作会社の選び方と契約書の危険サインにチェック表としてまとめてあります。AI検索対策の契約でも、見るべき場所はほとんど同じです。
私たちの見解|これは工事ではなく、掃除に近い
3点だけ、私たちの考えを書きます。
1つ目は、AI検索対策という独立した工事は存在しない、ということ。公式ドキュメントが追加要件はないと明記している以上、増築ではなく、すでにある部屋の掃除と整理に近い作業です。掃除は派手ではありませんが、来客のたびに効きます。「新しい対策」として高額な費用が提示されたときは、その中身が掃除なのか増築なのかを分けて考えてください。
2つ目は、いちばん効くのが「事実を1つに揃えること」だという実感。AIは、書かれていることを材料に答えを作ります。材料が3種類あって内容が違えば、答えは揺れます。逆に言えば、社名・住所・電話番号・営業時間・料金が、どこを見ても同じ状態になっていること。これが、技術的なテクニックのどれよりも先に来る条件です。しかもこの作業は、AI検索が今後どう変わっても無駄になりません。
3つ目は、「どのAIを使うか」と「AIにどう見られるか」は別の問題だということ。私たちは普段、業務にどのAIを使えばよいかという相談を受けています。その考え方は中小企業のAIツール選びの3軸を整理した記事にまとめました。今回のテーマはその裏側で、自社の情報がAIにどう扱われるかという話です。両方を同じ人が見られる状態にしておくと、判断が速くなります。
自作で進めるか、外部に任せるかで迷っている段階なら、経営者の時給で考える自作と外注の損益分岐点も合わせて読んでみてください。整備そのものを丸ごと任せたい場合は、月額制のホームページ制作サービスの中でも同じ確認を行っています。判断がつかないときは、無料相談で一緒に棚卸しをさせてください。ご用意いただきたいのは、自社の情報が載っている場所のリストと、直近1年で変わった情報の2つだけです。
まとめ
- 規模:AIモードは提供開始から1年で月間10億ユーザーを超えたとGoogleが2026年5月19日に発表。日本語版は2025年9月9日から順次提供開始
- 要件:Google公式は「AIによる概要や AIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」と明記しています
- 条件:インデックス登録・スニペット表示・技術的要件の3つ。大事な情報を画像ではなく文字で書くことが実務上の要点です
- 経路:AIは自社サイトだけを見ていません。登録した事業者情報と第三者の掲載も材料になるため、事実を1つに揃えることが最優先です
- 不要:llms.txt はGoogle検索では無視されると公式が明記。チャンク化やAI向けの書き直しも不要とされています(2026年8月7日確認)
- 計測:AI機能の表示はSearch Consoleの検索タイプ「ウェブ」に含まれます。専用の生成AIパフォーマンスレポートは提供対象を段階的に拡大中です(2026年8月7日時点・全プロパティではありません)
- 警戒:「保証」が出たら、達成の定義・測定方法・成果物・不達成時の扱いの4点を書面で確認してください
AI検索は、これまで見えていなかったものを可視化した面があります。情報が古いこと、書いてある内容が場所によって違うこと、大事な数字が画像の中にしかないこと。どれも以前から損をしていた項目で、AIがそれを、より正直に映すようになっただけとも言えます。新しい対策を探す前に、いま出ている自社の情報を1枚の紙に並べてみる。そこから始めるのが、いちばん確実です。
よくある質問
Q1. AI検索に出てくるために、何か特別な対策は必要ですか?
Google検索セントラルの公式ドキュメントは、AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もない、と明記しています(2026年8月7日確認)。必要なのは、ページがインデックスに登録されていること、Google検索でスニペットが表示されること、検索の技術的要件を満たしていることの3つで、これは以前から変わっていません。したがって最初にやることは、新しい何かを足すことではなく、クロールが妨げられていないか、重要な情報が画像ではなく文字で書かれているか、書いてある事実が現状と合っているかを確かめることになります。
Q2. llms.txt というファイルを置けばAIに載りやすくなりますか?
Google検索に関して言えば、載りやすくはなりません。Googleの生成AI機能向け最適化ガイドは、LLMS.txtファイルや同様のファイルを作って維持すること自体は問題ないとしたうえで、Google検索ではそれらは無視されるため、サイトのGoogle検索での表示やランキングに影響することはない、と書いています(2026年8月7日確認)。llms.txt は有志による提案段階の形式で、業界標準ではなく、他のAIサービスの参照状況も公開情報からは確認しきれません。設置を禁じられているわけではありませんが、これを主たる成果物として費用を請求する提案には、根拠の確認が必要です。
Q3. 自社サイトを直していないのに、AIの回答に古い情報が出るのはなぜですか?
AIの回答は自社サイトだけを見て作られているわけではないためです。Googleの公式ドキュメントは、AIによる概要やAIモードが関連する複数の検索を同時に行う仕組みを使う場合があり、従来の検索よりも幅広く有益なリンクを表示できると説明しています。また生成AI機能向け最適化ガイドは、Googleビジネスプロフィールなどのサービスを利用すると商品やサービスが表示されやすくなるとも書いています。つまり自社サイト、各種サービスに登録した事業者情報、第三者が書いた記事という複数の場所の情報が材料になります。サイトだけを直しても、登録情報や外部の掲載に古い電話番号や営業時間が残っていれば、そちらが拾われることがあります。まず自社に関する情報がどこに何件あるかを書き出し、食い違いを消すのが近道です。
Q4. 「LLMO対策でAI検索の上位表示を保証します」という営業を受けました。どう判断すればいいですか?
保証という言葉が出た時点で、根拠を具体的に確認してください。理由は3つあります。第一に、Google公式が追加の要件はなく特別な最適化も必要ないと明記しているため、順位を動かす特別な手段があるという前提自体が公式の説明と食い違います。第二に、AIの回答は同じ質問でも表示が変わりうるもので、検索結果の順位のように固定された枠がありません。第三に、測る手段がまだ限られています。Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートは提供対象が段階的に広がっている途中で、Googleは第三者ツールがGoogle内部の指標にアクセスできると主張する場合は注意するよう書いています(2026年8月7日確認)。何をもって達成とするかを契約書の文面で確認するのが確実です。
参照元・出典
本記事は2026年8月7日に確認した公開情報にもとづきます。AI検索は仕様と提供範囲の変化が速い領域のため、実際の設定変更を行う前に、各リンク先の最新の記載をご確認ください。行政資料・プラットフォーム事業者の公式ドキュメント・公式ブログを一次として扱っています。なお本記事では、ホームページの制作やAI検索対策を提供する事業者の社名・サービス名・URLは記載していません。
一次ソース(Google 検索セントラル公式ドキュメント)
- AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)——AIによる概要・AIモードに表示されるための要件、追加要件がないこと、robots.txt と nosnippet などによる制御、構造化データと表示テキストの一致、Search Console での計測
- Google 検索の生成 AI 機能に向けた最適化ガイド(Google 検索セントラル)——llms.txt が無視されること、チャンク化やAI向けの書き直しが不要であること、構造化データの位置づけ、Google ビジネス プロフィール等の活用、第三者ツールへの注意
- Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console(Google 検索セントラル ブログ・2026年6月3日)——生成AIパフォーマンスレポートの提供開始と段階展開
一次ソース(プラットフォーム事業者の公式発表)
- Google Search’s I/O 2026 updates(Google 公式ブログ・2026年5月19日)——AIモードが月間10億ユーザーを突破、質問数が四半期ごとに倍以上
- Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始(Google 公式ブログ)——日本語版の提供開始(2025年9月9日)と利用できる環境
- New opportunities, control and insights for website owners(Google 公式ブログ・2026年6月3日)——生成AI機能への表示を切り替えるトグルを英国の一部サイト所有者から提供開始
- Bots(OpenAI 公式ドキュメント)——OAI-SearchBot・GPTBot・ChatGPT-User の用途と robots.txt の扱い