ホームページの保守費用は何に払っている?内訳7項目で相場と照合する
毎月の請求書に「ホームページ保守管理費 20,000円」の1行だけが並んでいる。この状態で5年払い続けると、支払総額は120万円になります。ところがこの120万円のうち、サーバー会社やドメイン会社へ実費として出ていく金額は、2026年8月6日に確認した公開料金で計算すると7万4,640円ほど。残る約112万5,000円が何に使われているのかは、請求書のどこにも書かれていません。
ホームページの保守費用は、金額そのものより「何に払っているか」が分からないことが問題になりがちです。この記事では保守費を7項目に分解し、それぞれをサーバー会社・ドメイン会社が公開している実額と、公開情報で示されている相場に照らして確認します。当社自身の月額の内訳も、同じ7項目に当てはめて開示します。
この記事の結論|保守費は3つに割れる
実費(ドメイン・サーバー・SSL)=誰が契約しても金額はほぼ同じ。公開料金では年1万5,000円前後。
仕組み(バックアップ・CMSとプラグインの更新)=サイトの作り方しだいで手間そのものが増減する。
人の時間(軽微修正・障害対応)=ここだけが会社ごとに大きく違い、金額差の正体になっている。
請求書の1行が、5年で120万円になるまで
保守費が問題になるのは、金額が高いからではありません。金額に対応する中身が見えないまま、自動的に引き落とされ続けるからです。たとえるなら、マンションの管理費に近いものがあります。共用部の清掃や設備点検に使われているはずだと分かっていても、明細を見たことがある人は多くありません。
まず、金額のスケールをつかんでおきます。月2万円の保守費は、年24万円、5年で120万円です。これに対して、外部へ実費として出ていく金額は次のとおりです。サーバーが月1,100円(税込・12か月契約の通常価格)で年13,200円、.comドメインの更新料が年1,728円(税込)、無料の独自SSLを使えばSSLは0円。合わせて年14,928円、5年で74,640円です。
この93.8%が無駄だと言いたいわけではありません。ホームページを止めずに運用するには、実費の何倍もの手間がかかるのが普通です。問題は、その手間の中身が説明されないまま金額だけが固定されていることにあります。5年間で112万円を払うなら、せめて何をしてもらっているのかは把握しておきたいところです。以下では、その中身を7つに割ります。
保守費用を7項目に分解する
保守という言葉が指す作業は、性質の違うものが混ざっています。整理すると、次の3つの層に分かれます。第1層は実費で、誰が契約しても金額はほぼ同じ。第2層は仕組みで、サイトの作り方しだいで手間が変わります。第3層は人の時間で、ここだけが会社ごとに大きく違います。
この分け方には実用的な意味があります。第1層は金額を下げようがなく、下げる意味もありません。第2層はサイトの作り方を変えれば減らせます。そして見積を比べたときに差が出るのは、ほぼ第3層だけです。にもかかわらず、多くの請求書では3層が「保守管理費」の1行にまとめられているため、比較のしようがなくなっています。
実費で決まる3項目|ドメイン・サーバー・SSL
最初の3項目は、金額を実額で確定できます。以下はすべて2026年8月6日に各社の公開ページで確認した表示額で、税込です。キャンペーン価格は変動するため、通常価格を基準に書きます。
①ドメイン|住所の使用料
ドメインは、インターネット上の住所の使用料のようなものです。土地を買うのではなく、毎年使用権を更新し続けます。ムームードメインの公開価格では、更新料は1年あたり.comが1,728円、.netが1,848円、.jpが3,344円、.co.jpが4,378円(いずれも税込)でした。なお、これらは表示価格で、請求時にはサービス維持調整費(2026年8月分は27.00%・税抜価格に乗算、契約更新も対象)が加算されます。
金額より重要なのは名義です。更新を忘れると、サイトだけでなくそのドメインを使ったメールも一斉に止まります。名義が制作会社になっていると、更新のタイミングも解約後の扱いも自社で決められません。解約後にドメインとデータがどう扱われるかはホームページ解約後の所有権を7つに分解した記事で詳しく整理しています。
②サーバー|土地の賃料
サーバーはサイトのデータを置いておく場所で、いわば土地の賃料です。エックスサーバーの公開料金では、スタンダードプランが12か月契約で月1,100円、36か月契約で月990円(いずれも税込)、初期費用は0円。調査日時点ではキャンペーン価格として12か月契約が月990円、36か月契約が月693円と表示されていました。
ここで確認したいのは、請求書のサーバー代が実費のままか、上乗せされているかです。上乗せ自体は契約管理の手間に対する対価として成立しますが、月1,100円のものが月5,000円で請求されているなら、差額の3,900円が何の作業に対応するのかは聞いてよい質問です。サーバーを自社契約に移す手順はサーバー移転ガイドにまとめています。
③SSL|封書で送るか、はがきで送るか
SSLは通信を暗号化する仕組みで、アドレスが「https」で始まるかどうかで見分けられます。イメージとしては、手紙を封書で送るか、はがきで送るかの違いです。中身を読まれたくないなら封書にする、という程度の話で、いまは無料が標準になっています。
エックスサーバーでは無料独自SSLが金額0円・運用ドメイン数の制限なしで提供されています。一方、有料のオプション独自SSLも用意されており、公開料金ではクラウドSSLが年880円、企業認証SSLが年33,000円、EV SSLが年83,600円(いずれも税込・通常価格)。企業認証やEVは、証明書に会社の実在情報が入る種類です。中小企業の会社案内サイトであれば、無料の独自SSLで機能上の不足はまず生じません。SSL費用として毎月数千円が計上されているなら、どの種類の証明書なのかを確認してください。
| 構成(2026年8月6日の公開料金) | 年間の実費 | 月あたり | 内訳 |
|---|---|---|---|
| .com + 無料SSL | 14,928円 | 約1,244円 | 13,200円+1,728円+0円 |
| .jp + 無料SSL | 16,544円 | 約1,379円 | 13,200円+3,344円+0円 |
| .co.jp + 有料SSL(最安) | 18,458円 | 約1,538円 | 13,200円+4,378円+880円 |
| 36か月契約 + .com + 無料SSL | 13,608円 | 約1,134円 | 11,880円+1,728円+0円 |
※ドメイン更新料は表示価格です。ムームードメインでは請求時にサービス維持調整費(2026年8月分は27.00%・税抜価格に乗算)が加算されます。
どの構成でも月1,100円〜1,600円ほどに収まります。第1層はここで確定です。保守費が月2万円なら、残りの1万8,000円台が第2層と第3層への支払いということになります。
仕組みで決まる2項目|バックアップとCMSの更新
④バックアップ|金庫の中身をもう一つの金庫にも入れる
バックアップは、サイトのデータの複製を別の場所に保管しておく作業です。金庫の中身を、もう一つの金庫にも入れておくようなもの。片方が壊れても、もう片方から取り出せます。
ここで知っておきたいのは、いまのレンタルサーバーの多くが標準機能として持っていることです。エックスサーバーの自動バックアップは、Webとメールのデータ、およびMySQLデータベースの過去14日分を自動で保存し、費用は0円。バックアップデータの復元も無料で申し込めます。つまりバックアップだけを理由に月数千円を支払っている場合、それはデータの保存そのものではなく「戻す判断と作業を誰かがする」ことへの対価です。
確認する質問は2つです。何日分残っているか、そして壊れたときに誰が戻すのか。保存されていても、戻す作業を誰も引き受けていなければ、いざというときに数日止まります。
⑤CMS・プラグインの更新|建物の定期点検
WordPressのようなCMS(自分でページを更新できる仕組み)を使っている場合、本体とプラグイン(機能を追加する部品)の更新が定期的に発生します。いわば、建物の定期点検です。何も起きていなくても点検の日は来ますし、飛ばすと事故の確率が上がります。
「たまに更新すればいい」と思われがちですが、実際の頻度は違います。WordPress公式のリリース情報を見ると、2026年だけでも本体7.0が5月20日に公開され、7月9日に7.0.1、7月17日に7.0.2が続きました。7.0.2は緊急度の高い脆弱性1件と深刻度の高い脆弱性1件を修正するセキュリティリリースで、自動更新に対応しているサイトでは更新が自動的に始まる扱いになっています。さらに8月5日には次の大型版7.1の候補版が公開されました。
プラグインの側はさらに数が多くなります。セキュリティ企業パッチスタックが自社の脆弱性データベースをもとに公表した調査では、2025年にWordPress周辺で新たに確認された脆弱性は11,334件で前年比42%増、そのうち91%がプラグイン、9%がテーマで、本体は6件でした。深刻度の高いものは1,966件(全体の17%)。公開時点で修正が用意されていなかったものが46%あったとも記載されています。
言い換えれば、CMSを使うということは毎月「点検の予定」が入るということです。この作業を誰がやるのかが決まっていない状態が、いちばん費用対効果が悪くなります。なお、更新の頻度そのものを減らす方向の設計もあります。管理画面を持たない作りにすれば、更新すべき部品自体が減るためです。
人の時間で決まる2項目|軽微修正と障害対応
⑥軽微な修正|クリーニング店の料金表
営業時間の変更、料金改定、担当者の入れ替え、写真の差し替え。ホームページで最も頻繁に発生するのがこの種の修正です。イメージとしては、クリーニング店の料金表に近い構造をしています。1点いくらで頼むか、詰め放題の定額にするかで、総額がまったく変わります。
Web幹事のまとめ(二次情報)によれば、コンテンツ更新費の目安はテキスト修正が1箇所3,000円、画像修正が1箇所5,000円、時間単位なら1時間10,000円程度とされています。仮に月1回の修正が発生する会社なら年12回、テキスト修正だけでも年36,000円。ここが定額に含まれるかどうかで、実際の負担は大きく変わります。
確認するのは金額ではなく単位です。月何回まで含まれるのか、1回とは何を指すのか(1箇所か、1ページか、1回の依頼にまとめられるのか)、超えたらいくらか。この3つが決まっていれば、去年の修正回数を思い出すだけで年間の費用を自分で計算できます。
⑦障害対応|呼ばれなくても人件費がかかる備え
7項目のなかで最も説明されにくいのが障害対応です。サイトが表示されない、問い合わせフォームからメールが届かない、といったときに動く費用ですが、何も起きなければ作業はゼロ。それでも費用は毎月発生します。消防署の待機に相当します。火事がない月も人は詰めていて、その体制そのものが商品です。
備えるべき事象が減っているわけではありません。IPAが2026年1月29日に公表した「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、組織向けの1位がランサム攻撃による被害、4位がシステムの脆弱性を悪用した攻撃でした。前掲の調査では、攻撃が集中した脆弱性について、公開から最初の悪用までが加重中央値で5時間と報告されています。月に1回の点検だけでは追いつかない事象もある、ということです。
ここで聞くべきは3点です。連絡してから何時間以内に一次返答があるか、対応時間帯は平日日中か24時間か、そして「復旧まで」なのか「原因の切り分けまで」なのか。範囲が決まっていない障害対応は、実際に起きたときに追加見積になりがちです。業者選びの段階で確認すべき項目はホームページ制作会社の選び方にも整理しています。
自分の請求書と照合する|7つの質問
ここまでの7項目を、そのまま質問の形にしました。いま契約している会社にも、これから見積を取る会社にも、同じ形で使えます。メールに貼り付けて送っても構いません。
コピーして使えるように、同じ内容を表にもしておきます。右の列は、お手元の請求書や契約書を見ながら埋めてみてください。
| 項目 | 確認する質問 | 自社の場合 |
|---|---|---|
| ①ドメイン | ドメインは誰の名義で、更新料は年いくらですか | |
| ②サーバー | サーバー代は実費ですか、上乗せがありますか | |
| ③SSL | SSLは無料のものですか、有料の証明書ですか | |
| ④バックアップ | バックアップは何日分あり、戻すのは誰ですか | |
| ⑤CMS更新 | CMSとプラグインの更新は月に何回、誰が見ますか | |
| ⑥軽微な修正 | 文言の修正は月何回まで、超えたらいくらですか | |
| ⑦障害対応 | 障害のとき何時間以内に、どこまで対応しますか |
この7つを聞く目的は値下げ交渉ではありません。払っている金額の対応先を確定させることです。実際にやってみると、①〜④は即答が返ってくるのに、⑤〜⑦だけ「状況によります」と曖昧になる、という分かれ方をすることがあります。その場合、曖昧な部分こそ本来いちばん価値のある部分なので、そこを言語化してもらうだけで契約の質が上がります。
高いか安いかを判定する3つの基準
相場表と見比べても答えは出ません。ホームページ管理費の相場について、Web幹事のまとめ(二次情報)では、自社でサーバーとドメインを管理する場合が月5,000円以内、コンテンツ更新と障害対応まで含めて月5,000円〜2万円、CMSの保守や報告書まで含めて月2万〜5万円、コンサルティングを含めると月5万円以上、という段階が示されています。ただし幅が広すぎて、自社の金額が妥当かどうかの判断には使えません。代わりに次の3つで判定してください。
| 基準 | 見るところ | 判定のしかた |
|---|---|---|
| 1 | 実費と作業費が分かれているか | 分かれていれば、作業費だけを他社と比べられる。1行なら比較不能 |
| 2 | 作業に単位があるか | 「月◯回まで」「1回=◯」があれば、自社の更新回数で年額を計算できる |
| 3 | 止まったときの約束があるか | 一次返答の時間・対応時間帯・どこまで直すかが書面にあるか |
3つとも満たしていれば、金額が月3万円でも根拠のある3万円です。逆に3つとも満たしていない月8,000円は、安いのではなく何も約束されていない状態です。契約形態そのものの審査基準は月額制ホームページ制作の選び方で、6つの確認項目としてまとめています。
当社の月額11,000円の内訳を開示します
他社の内訳を確認しましょうと書いておいて自社は伏せる、では筋が通らないので、当社の月額制ホームページ制作の内訳も同じ7項目で開示します。金額は月額11,000円(税込)からで、初期費用は0円です。
7項目に当てはめると、こうなります。①ドメインは最初からお客様名義で取得し、更新料も月額に含みます。②サーバーと③SSLも当社が契約して月額に含み、無料の独自SSLを使うため証明書に別料金は発生しません。④バックアップはサーバーの標準機能を使い、戻す作業まで当社が引き受けます。
⑤CMS・プラグインの更新については、設計そのものを変えています。更新は当社が全部おこなう前提なので、お客様用の管理画面を作りません。管理画面がなければ、更新すべきプラグインも、乗っ取りの入口も減ります。前掲の調査で脆弱性の91%がプラグイン由来だったことを踏まえた設計です。⑥文言と写真の修正は回数の上限を設けず月額に含み、⑦障害対応も月額の範囲です。ブログ記事の作成代行やSNSへの展開までお任せいただく場合は月額22,000円・33,000円のプランを用意しています(3つのプランの違いは、ブログ更新をどこまでお任せいただくかの一点だけです)。
そして、あえて書いておきたいのが制作費の回収分です。初期費用0円は制作費が無いという意味ではなく、月額に溶かしているだけです。ちょうど携帯電話の端末代を通信料と一緒に払うように、当社では月5,500円×12回=66,000円を制作費相当と定めています。解約はいつでも無料で、違約金もありません。ただし1年未満でサイトのデータを持ち出す場合のみ、66,000円から支払い済み月数×5,500円を引いた額を清算していただく設計です。この計算式を公開しているのは、契約前に最悪ケースを自分で計算できるようにするためです。
私たちの見解|保守費は「止めないため」の費用
ここからは、自社サイトを運用し月額制のホームページ制作も提供している立場からの見解です。
1つ目は、保守費を「減らす対象」として見ないことです。7項目のうち削れるのは、実際には第1層の実費だけで、しかも年1万5,000円前後しかありません。ここを削っても年に数千円です。金額を下げたいなら、第3層の範囲を自社の実態に合わせて縮める(修正の回数を減らす、対応時間帯を平日日中に限定する)ほうが筋が通ります。削るべきは金額ではなく、使っていない約束のほうです。
2つ目は、更新の手間そのものを設計で減らせるということです。プラグインを増やすほど機能は増えますが、点検すべき部品も増えます。年間1万件を超える脆弱性の91%がプラグイン由来という数字は、機能を足すことにも維持費がかかることを示しています。会社案内が中心のサイトなら、機能を減らすほど保守が軽くなる、という方向は真剣に検討する価値があります。
3つ目は、保守費の本質は「止まらないこと」への支払いだという点です。ホームページが止まって困るのは、多くの場合サイトそのものより、そこに書いてある電話番号や営業時間が確認できなくなることです。制作費と維持費の関係を5年総額で整理したホームページ制作の費用相場でも触れましたが、判断すべきなのは金額の大小ではなく、その金額で何が止まらなくなるかです。7項目に分解する意味は、そこを一つずつ確かめられるようにすることにあります。
まとめ
- 保守費は3層7項目:実費(ドメイン・サーバー・SSL)/仕組み(バックアップ・CMS更新)/人の時間(軽微修正・障害対応)。請求書の1行はこれらの合計
- 実費は確定できる:2026年8月6日の公開料金で、サーバー月1,100円・.comドメイン年1,728円・無料SSL 0円=年14,928円。月に直すと約1,244円
- 差が出るのは第3層:月2万円の保守費なら、実費は6.2%。残り93.8%が作業と備えへの支払いで、ここが説明されているかが分かれ目
- 相場表では判定できない:公開情報では月5,000円〜5万円超まで幅がある。金額ではなく「実費と作業費が分かれているか」「作業に単位があるか」「止まったときの約束があるか」の3基準で見る
- 当社の内訳:月額11,000円のうち実費が約1,300円、制作費の回収相当が月5,500円×12回、残りが更新・監視・障害対応。解約は無料で、清算式は公開している
次にやることは3つです。①直近の請求書を出して、保守費が何行で書かれているか数える。②本記事の7つの質問をそのまま契約先へ送る。③返ってきた答えを7項目に並べ、実費と作業費に分ける。この3ステップだけで、来月からは「何に払っているか分からない金額」ではなくなります。判断に迷う場合は、無料相談もご利用ください。
よくある質問
Q1. ホームページの保守費用の相場はいくらですか?
公開されている情報を調べた範囲では、月5,000円から2万円という帯が最も多く示されていました。自社でサーバーとドメインだけを管理する場合は月5,000円以内、更新と障害対応まで含めると月5,000円〜2万円、CMSの保守や報告書まで含めると月2万〜5万円、という段階です。ただしこの金額は範囲の広い目安で、そのまま自社に当てはめても意味がありません。確かめるべきは金額ではなく内訳で、ドメイン・サーバー・SSLの実費は2026年8月6日の公開料金で計算すると年1万5,000円前後、月に直すと1,300円ほどにしかなりません。残りが何の作業に対する対価なのかを聞くほうが、相場表と見比べるより早く判断できます。
Q2. 保守費用に何が含まれているか、どうやって確認すればいいですか?
7つの質問を順番に投げるのが確実です。①ドメインは誰の名義で更新料はいくらか、②サーバー代は実費のままか上乗せがあるか、③SSLは無料のものか有料の証明書か、④バックアップは何日分あり戻す作業は誰がするのか、⑤CMSとプラグインの更新は月に何回、誰が確認しているのか、⑥文言の修正は月何回まで無料で超えたらいくらか、⑦障害のとき何時間以内にどこまで対応するのか。この7つは、いま契約している会社に聞いても、これから見積を取る会社に聞いても同じ形で使えます。答えが返ってこない項目があれば、そこが金額の根拠が曖昧な部分です。金額の交渉より先に、この確認を済ませてください。
Q3. 保守契約を解約して自分で管理すると、いくら安くなりますか?
実費だけにすれば、2026年8月6日の公開料金では年1万5,000円前後まで下がります。サーバーが月1,100円(税込・12か月契約の通常価格)、.comドメインの更新料が年1,728円(税込)、無料の独自SSLを使えばSSLは0円という計算です。ただし下がったぶんは自分の作業に置き換わります。CMSを使っているなら本体とプラグインの更新確認が毎月発生し、公式が緊急の脆弱性を修正したときは当日中に手を動かす必要があります。表示が崩れたときの切り分けも自社の仕事になります。安くなるのは金額であって、作業が消えるわけではないという点だけ先に決めておいてください。
Q4. WordPressを使っていない場合も保守費は必要ですか?
CMSを使っていないサイトでは、7項目のうち⑤CMS・プラグインの更新にかかる手間が大きく減ります。管理画面そのものがないため、乗っ取りの入口も減ります。ただし残る6項目は変わりません。ドメインの更新を忘れればサイトもメールも止まりますし、サーバーの契約も、SSLの有効期限も、バックアップも、文言の修正も、表示トラブルの対応も発生します。保守費が不要になるのではなく、内訳のうち1項目の比重が変わる、というのが正確な見方です。CMSを使うかどうかは更新を誰が何回するかで決まるため、費用だけを理由に決めると後から手間が増えることがあります。
参照元・出典
金額・件数は2026年8月6日に各社および公的機関の公開ページで確認しました。料金は変更されることがあるため、検討時は必ず最新の表示をご確認ください。情報の階層を分けて記載します。なお本記事では、ホームページ制作・作成サービスを提供する事業者の社名・サービス名は記載していません。
一次情報(提供元が自ら公表している資料)
- エックスサーバー 料金プラン(公式)
- エックスサーバー 自動バックアップ(公式)
- エックスサーバー 独自SSL 料金(公式)
- ムームードメイン ドメイン価格一覧(公式)
- WordPress 7.0.2 Release(WordPress.org公式)
- WordPress リリース一覧(WordPress.org公式)
- 情報セキュリティ10大脅威 2026(IPA・2026年1月29日公表)
- State of WordPress Security in 2026(発行元が自社の脆弱性データベースをもとに公表した調査レポート)
二次情報(まとめ記事)
作成・検証の方法:料金は各社の公開ページを直接参照し、表示額をそのまま記載しています(税込・通常価格を基準とし、キャンペーン価格は別途明記)。脆弱性の件数は発行元の公表資料から引用しました。当社の契約条件は自社の実際の提供条件を記載しています。最終更新日:2026年8月9日。