2026.07.31 · 19分で読める

ホームページ制作の費用相場|初期費用型と月額型を5年総額で比べて分かること


ホームページ制作の費用相場を調べ、見積を3社から取り、いちばん安い1社に決めた——ここまでは多くの会社がやっています。ところが、その判断が5年間で150万円以上の差につながることがあります。理由は単純で、見積書に書かれているのは「5年間に出ていくお金」の一部でしかないからです。

この記事では、2026年7月25日に各社が公開している料金を実際に調べたうえで、制作費だけでなく毎年の固定費・更新のたびの外注費・社内の作業時間・数年後の作り直し費用まで足した「5年総額」で費用相場を組み立て直します。数字はすべて計算式ごと載せるので、自社の条件に置き換えて計算し直せます。私たちAI Lab OISHI自身の料金も、他社と同じ表に並べて開示します。

先に、結論を3行で

① 制作費は5年総額の3〜4割にすぎず、残りは固定費・更新費・社内の作業時間・作り直し費用で決まる。
② 更新を外注するなら月額型、社内で手を動かせるなら納品型が安くなりやすい。
③ 分かれ目は「社内の作業時間を時給いくらと見なすか」。本記事の前提では時給およそ900円が境目だった。

制作費は氷山の一角|5年で出ていくお金は5つある

ホームページの費用を考えるとき、ほとんどの人は「制作費」だけを比べます。見積書に大きく書いてあり、社内で説明もしやすいからです。けれど見積書に書かれた制作費は、氷山の水面から出ている部分のようなものです。水面下には、契約したあとに毎月・毎年ゆっくり出ていくお金が沈んでいます。

たとえるなら、車を買うときに車両本体価格だけを見て、車検・保険・ガソリン代・数年後の買い替えを計算に入れないのと同じことをしています。ホームページも、公開した日から「持ち続けるための費用」が発生する資産です。5年間で出ていくお金は、次の5つに分解できます。

ホームページに5年でかかる費用の5層構造 見積書に書かれる制作費の下に、固定費・更新の外注費・社内の作業時間・数年後の作り直し費用という4つの見えない費用があることを示す構造図 5年でかかる費用は5つの層でできている ①制作費 見積書に書いてあり、比較しやすい ここから下は、最初の見積書に出てこない ②毎月・毎年の固定費 サーバー・ドメイン・保守料 月1,100円+年1,728円〜 ③更新のたびの外注費 文章直し・写真差し替え 1作業1,000〜30,000円 ④社内の作業時間 原稿・写真・確認の人件費 年10〜20時間が目安 ⑤数年後の作り直し 3〜5年が一つの目安 制作費とほぼ同額 AI Lab OISHI

この5つのうち、見積書に出てくるのは①だけです。②はサーバー会社やドメイン会社への支払いで、制作会社の見積に含まれる場合と含まれない場合があります。③は「ちょっと文章を直したい」と思うたびに発生するお金。④は社内の誰かが原稿を書き、写真を選び、確認する時間で、給与として払っているのに費用として意識されません。⑤は数年後の作り直しで、Web制作会社のまとめでは3〜5年が一つの目安、日経225構成企業を分析した調査では平均5.5年に1回とされています。

費用を比べるときに①だけを見るのは、5枚のカードのうち1枚で勝負を決めるようなものです。以下では②〜⑤も実額で埋めます。

ホームページ制作の費用相場を調べた|2026年7月25日時点の公開料金

相場の話は、出典のない「◯万円〜◯万円」という幅だけが独り歩きしがちです。そこで各社がサイト上で公開している金額を確認しました。あとから誰でも同じ確認ができるよう、調べ方を先に書いておきます。

調査の方法(対象・日付・集計)

拾えるのはあくまで「公開料金」で、実際の見積は要件で変わります。公開料金6件を調べた範囲では、という限定つきで読んでください。

月額型サービスの公開料金

月額型ホームページサービスの公開料金(最も安いプラン) 2026年7月25日に確認した月額型サービス6件の最も安いプランの月額を比較した横棒グラフ 月額型の公開料金(各社の最も安いプラン) 2026年7月25日に各社公式サイトで確認した表示額 月額制サービス① 2,596円 月額制サービス② 5,000円 月額制サービス③ 5,478円 月額制サービス④ 5,980円 月額制サービス⑤ 6,490円 AI Lab OISHI(自社) 11,000円 ※含まれるページ数・修正回数・契約期間が各社で違うため金額だけでは比べられない ※サービス②のみ税抜表示(税込5,500円)/サービス⑤は初期費用54,780円〜が別途 AI Lab OISHI

最も安いプランの月額は2,596円から11,000円まで並び、6件の中央値は5,729円(およそ5,700円)でした。ただしこのグラフは、そのままでは比較になりません。含まれるページ数も、更新の回数も、契約期間の縛りも違うからです。条件を並べると、金額の意味が変わります。

サービス(最安プラン) 初期費用 月額 ページ数 最低契約期間
月額制サービス① サイトに記載なし
初月無料の記載あり
2,596円
(税込)
AIが自動生成 サイトに記載なし
月額制サービス② 0円 5,000円
(税抜・税込5,500円)
1ページ 12か月
月額制サービス③ 0円 5,478円
(税込・本体4,980円)
プランによる 縛りなしと記載
月額制サービス④ 0円 5,980円
(税込)
3ページ 3年
月額制サービス⑤ 54,780円〜
(税込)
6,490円
(税込)
5ページ+雛形9 サイトに記載なし
AI Lab OISHI(自社) 0円 11,000円
(税込)
10ページ 縛りなし
違約金なし。1年未満のデータ持ち出しのみ精算

自社の数字も同じ表に入れました。私たちの月額制ホームページ制作は月額11,000円(税込)で、この6件のなかでは最も高い表示額です。そのぶん10ページまで・文言と写真の修正回数は無制限・契約期間の縛りなしという条件にしています。解約はいつでもでき、違約金も清算金もありません。ただし1年未満でサイトのデータを持ち出す場合のみ、制作費の残額(最大66,000円・利用月ごとに5,500円ずつ減り、12か月分の支払いが済めば無料)を清算していただく設計です。都合の悪い数字も含めて開示するのは、この記事の趣旨が「金額の高低ではなく、範囲を見て比べてください」だからです。1ページで年3回の更新なら月5,000円のプランのほうが合理的ですし、その判断ができるように条件を並べています。

納品型(制作費を先に払う方式)の公開相場

制作費を最初に一括で払う納品型は、金額を公開している会社が少ない分野です。Web幹事のまとめによると、フリーランスへの依頼で10万〜20万円、中小の制作会社で数十万円〜300万円程度、大手制作会社で300万〜1,000万円という記載でした。企業サイトの規模別では、小規模で50万円まで、中規模で50万〜300万円という区分です。

ランク別の料金表を公開している制作会社1社の資料では、納品型は制作費10万〜30万円(Dランク)から300万円以上(Sランク)まで5段階に整理され、管理費は年5,000円〜から月2万〜6万円まで幅があります。同じ表に定額制のランクも併記され、制作費0円・月額2万円(Cランク)などの組み合わせが示されています。いずれも同社が公開している目安であり、実際の見積とは異なります。

毎年の維持費は実際いくらか

ここからは②の固定費を実額で埋めます。この部分は誰が契約しても金額がほぼ同じなので、相場ではなく実額で計算できます。

まずレンタルサーバーです。エックスサーバーの公開料金では、スタンダードプランが12か月契約で月1,100円(税込)、36か月契約なら月990円(税込)。初期費用は0円で、独自SSL(通信の暗号化)は無料、独自ドメインも最大2つ永久無料です。ドメイン単体で見ると、ムームードメインの公開価格では更新料は1年あたり.comが1,728円、.jpが3,344円、.co.jpが4,378円(いずれも税込)です。

つまり、サーバーとドメインだけなら年間およそ1万5,000円。月に直せば1,300円ほどで、スマートフォンの通信料より安く済みます。「維持費が高い」の正体は、たいてい保守・管理費と更新費のほうです。

保守・管理費の相場は幅があります。Web幹事のまとめでは月5千円以下から月5万円以上まで段階が示され、集客を目的とする場合の標準は月1万〜10万円とされています。更新の費用は、ランサーズの発注者向け解説によると、まとめて毎月1万〜5万円で更新作業を請け負う会社もあれば、作業項目ごとに単価を決めている会社もあります。同社の相場表では、簡易なテキスト修正が1箇所1,000円〜、画像差替が1ヵ所3,000円〜、図表が1枚5,000円〜、地図が8,000円〜、テキストページの追加が1万5,000円、ビジュアルの多いページが3万円〜。同社の別記事では、ホームページの維持管理費の相場をおおむね5,000円〜3万円としています。

気づいてほしいのは単価の幅です。文章を1行直すだけなら1,000円ですが、ページを1枚足せば1万5,000円。年に3枚追加すれば4万5,000円で、サーバー代とドメイン代を合わせた固定費(年約1万5,000円)の3倍に届きます。更新の頻度と中身は、費用構造を決める最大の変数です。

5年総額で比べる|3パターンの実額

材料がそろったので、5年総額(TCO=持ち続けるためにかかる総額)を計算します。前提条件は先にすべて開示するので、数字が気に入らなければ差し替えて再計算してください。

計算の前提条件

パターンA|納品型・標準(制作から保守・更新まで丸ごと依頼)

制作費60万円で作り、保守を月5,000円で契約し、更新は年6回、1回8,000円で依頼する会社です。1回8,000円は、前章の相場表にある「地図8,000円〜」「図表5,000円〜」と「テキストページ追加1万5,000円」のあいだに収まる水準として置きました。原稿づくりや確認のために、立ち上げ時に30時間、その後は年10時間を社内で使うとします。

パターンB|納品型・低価格(20万円で作って自社で運用)

制作費20万円で作り、保守契約は結ばず、サーバーとドメインは自社名義で管理。更新も自分たちでおこないます。そのぶん社内の時間は増え、立ち上げ時40時間、その後は年20時間としました。

パターンC|月額型(初期0円・月6,000円クラス)

初期費用0円で、サーバー・ドメイン・保守・一定回数の更新が月額に含まれるタイプ。金額は今回調べた最安プランの中央値5,729円に近い月6,000円としました。社内の時間は、依頼する原稿づくりのぶんだけで立ち上げ15時間、その後は年6時間とします。

自分がどれに近いかは、ここで決めておくと表が読みやすくなります。更新のたびに業者へ頼むならA、社内に手を動かせる人がいるならB、頼みたいけれど予算を抑えたいならCが出発点です。

項目(5年分) A 納品型・標準 B 納品型・低価格 C 月額型
①制作費 600,000円 200,000円 0円
②月額・保守費 300,000円
月5,000円×60
0円 360,000円
月6,000円×60
③サーバー・ドメイン 74,640円 74,640円 0円
月額に含む
④更新の外注費 240,000円
8,000円×年6回×5年
0円 0円
回数の範囲内
⑤社内の作業時間 240,000円
80時間×3,000円
420,000円
140時間×3,000円
135,000円
45時間×3,000円
小計 1,454,640円 694,640円 495,000円
⑥5年後の作り直し 600,000円 200,000円 0円
5年総額 2,054,640円
月あたり約34,200円
894,640円
月あたり約14,900円
495,000円
月あたり約8,300円

前提の置き方を正直に補足します。Cだけ有利な条件が重なって見えるはずで、そのとおりです。作り直し費用を計上していないのは、サイトの維持と更新が月額に含まれる契約を想定しているためで、5年目にデザインを一新するなら上位プランへの変更費用が別に要ります。立ち上げの社内時間が15時間と短いのも、用意された型から選ぶ前提で仕様を決める工程が少ないからです。ちなみに月額を、この記事で開示した自社の11,000円に置き換えると5年総額は約79万5,000円。Bの約89万5,000円を下回る順位は変わりませんが、差は約10万円まで縮まります

5年総額の内訳比較 納品型・標準が約205万円、納品型・低価格が約89万円、月額型が約50万円となる5年総額の積み上げ棒グラフ 5年でかかる総額(本記事の前提条件で計算) 制作費 固定費(サーバー・保守) 更新の外注費 社内の作業時間 5年後の作り直し 約205万円 A 納品型・標準 丸ごと外注する 約89万円 B 納品型・低価格 作って自社で運用 約50万円 C 月額型 月6,000円クラス AI Lab OISHI

制作費だけならAは60万円、Bは20万円、Cは0円で、差は最大60万円。ところが5年総額では、AとCの差は約156万円まで開きます。制作費の差の2.6倍が契約後に静かに発生しているということです。冒頭の「150万円以上の差」はこの計算から来ています。

注意していただきたいのは、これは「月額型が正しい」という話ではないことです。Cが安いのは、5年間ずっと払い続けても制作費を払い切らない構造だからです。10年、15年と使い続ければ支払いは増え続けますし、20ページの製品紹介や予約機能が必要なら、月6,000円のプランはそもそも土俵に乗りません。次の章で、どこで答えがひっくり返るのかを見ます。

差を作るのは制作費ではない|時給で答えが変わる

先ほどの表で、Bだけ社内の作業時間が突出していました。自分たちで更新するぶん、外注費はゼロですが時間は増えます。この「時間をいくらと見なすか」を動かすと、結論が入れ替わります。

3つのパターンを、社内の時給を変数xとした式にするとこうなります。

式が苦手な方のために、言葉だけで説明します。Bは最初の出費がCより85,360円安い。そのかわり、5年間で社内が使う時間は95時間多い。つまり「その95時間を、85,360円ぶんの価値があると考えるかどうか」が分かれ目です。割り算すると、85,360円÷95時間=1時間あたり約900円。これが逆転ラインになります。

式で書けば、BとCが等しくなるのは 274,640+140x=360,000+45x を解いてx≒899円のときです。社内の作業時間を時給900円未満と見なせるなら「安く作って自分たちで運用する」がいちばん安く、それより高く見なすなら月額型が安くなります。

社内の時給と5年総額の関係 社内の作業時間を時給いくらと見なすかによって、納品型・低価格と月額型の5年総額が時給約900円で逆転することを示す折れ線グラフ 社内の時給を変えると、答えが変わる 横軸=社内の作業を時給いくらと見なすか/縦軸=5年総額 5年総額 0 50万 100万 150万 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 社内の作業を時給いくらと見なすか(円/時) 納品型・標準(丸ごと外注) 納品型・低価格(自社で運用) 月額型(月6,000円) 時給約900円で逆転 ※本記事の前提条件で計算。5年後の作り直し費用は含まない AI Lab OISHI

この900円は、多くの経営者にとって直感に反するはずです。実務で「自分がやるより誰かに頼んだほうが得」と判断されるラインより、かなり低いからです。言い換えれば、社長や社員が更新している時間を正直に金額へ換算すると、「安く作って自社で回す」の優位はほとんど消えるということです。

さらに5年後の作り直し費用を入れると、この前提ではどの時給でも月額型が下回りました。作り直し20万円を足すと、時給ゼロでもBはCに追いつかないからです。これは月額型が優れているという意味ではなく、「5年に1回、まとまった金額をもう一度払えるか」を先に決めないと比較が成立しないということです。想定していないなら、費用が安いのではなく判断を先送りしているだけになります。

費用対効果を金額で判断する考え方そのものは、AI投資でも同じ構造です。回収期間の考え方はAI投資の費用対効果を測る方法で詳しく整理しています。

自社の数字で計算し直す7ステップ

ここまでの数字は一例です。大事なのは自社の条件で計算し直すことなので、そのまま使える手順にしておきます。紙とペン、または表計算ソフトで15分あれば終わります。

手順 決めること 計算のしかた
1 必要なページ数 会社概要・事業・実績・採用・問い合わせなど、実際に載せる項目を数える
2 年間の更新回数 去年1年で、紙のパンフレットを直したくなった回数を思い出す
3 更新を誰がやるか 社内でやる/外注する/半々。外注なら回数×単価を計上
4 社内の時給 担当者の年収÷1,900時間×1.4(社会保険料の会社負担を含む概算)
5 固定費 サーバー月額×60+ドメイン年額×5。月額型で含む場合は0
6 作り直しの想定 5年後にもう一度作り直すか。作るなら制作費と同額を計上
7 月あたりに割る 5年総額÷60。この金額を毎月払い続けられるかで判断する

手順4は前提条件と同じ式です。年収400万円の社員なら時給約2,105円、1.4を掛けて約2,950円。そして手順7がいちばん重要で、「制作費60万円は出せるが、月3万4,000円を5年払い続けるのは厳しい」という中小企業は実際に多いはずです。予算の審査は、総額ではなく月額でおこなってください。

見積書の読み方|同じ金額でも範囲が違う

費用相場の話がかみ合わない最大の原因は、同じ「制作費50万円」が会社によって別のものを指していることです。イメージとしては、レストランのコース料金と単品注文の違いに近い。コースなら前菜からデザートまで込みですが、単品だと最後にパンとドリンク代が別で乗ります。

見積を比べるときは、金額の下に「この金額に入っているもの」を並べて確認してください。よく差が出るのは次の項目です。

この7項目を各社に同じ形で聞くだけで、「安いと思っていた見積が、実は原稿も写真も自社持ちだった」といったズレが先に見つかります。発注先の見極めかたは、判断軸の作り方を整理した導入パートナーの選び方の考え方がそのまま応用できます。

安さの理由を確認する|両方式の注意点

どちらの方式にも、金額が安く見える構造上の理由があります。批判ではなく、確認すべき点として並べます。

納品型で確認すること。制作費が安いプランは、テンプレートを使う、原稿と写真を自社で用意する、公開後のサポートがない、といった形でコストを下げています。それ自体は合理的な設計ですが、自社側の作業時間が増えるので、手順4の時給を掛けて総額に足してください。またサーバーとドメインが制作会社名義だと、別の会社に頼みたくなったときに手続きが増えます。契約前に名義を確認しておくと安心です。

月額型で確認すること。初期費用0円は「制作費が無料」なのではなく、制作費を月額に溶かして分割している設計です。スマートフォンの端末代を通信料と一緒に払う仕組みに相当します。だからこそ、確認すべきなのは3点。最低契約期間(今回の調査では12か月・3年・縛りなしが混在)、途中解約したときの精算金の有無、そして解約後にサイトのデータとドメインがどう扱われるかです。約款や申込画面に書かれていることが多いので、契約前に読んでおきましょう。

更新回数の上限にも目を向けてください。「月◯回まで」と決まっているものが多く、年間の更新回数(手順2)が上限を超えるなら上位プランで計算し直す必要があります。

更新のしかたで向いている費用の型が変わるマトリクス 更新頻度と社内に手を動かせる人がいるかどうかの2軸で、納品型と月額型のどちらが向いているかを4象限に整理した図 更新のしかたで、向いている型は変わる 社内に手を動かせる人がいる いない 更新が多い 月1回以上 更新が少ない 年に数回 納品型+自社運用 制作費を先に払い切り 更新は社内でこなす 月額型の上位プラン 更新回数の上限と 超えた場合の料金を確認 納品型・低価格 作って終わりにせず 年数回の見直しを予定 月額型の下位プラン 固定費を最小にして 更新は依頼で済ませる ※どちらが正しいかではなく、自社の更新のしかたで向いている型が決まる AI Lab OISHI

社内で手を動かすか、外に出すかという判断は、ホームページに限った話ではありません。同じ構造の意思決定を業務システムで扱った内製と外注の判断軸も、考え方の整理に使えます。なお専用ツールで自分でゼロから作る方法もありますが、学習時間や運用の手間は本記事の計算とは別の話になるため、ここでは「誰かに作ってもらう」前提で統一しています。

私たちの見解|相場は金額でなく範囲で見る

ここからは、自社サイトを運用し月額制のホームページ制作も提供している立場からの見解です。

1つ目は、相場という言葉をいったん忘れることです。「相場は50万円」と言われても、そこに原稿・写真・公開後の修正が入っているかで実際の負担はまったく変わります。中小企業の会社案内サイトなら、相場を調べる時間があるうちに必要なページ数と年間の更新回数を決めるほうが、見積の精度は上がります。決めるべきは予算ではなく仕様です。

2つ目は、社内の時間を必ず金額に換算することです。今回の計算でいちばん驚いたのは、時給900円という逆転ラインの低さでした。ホームページの更新を社長が夜にやっている会社は少なくありませんが、その時間を時給900円と評価している経営者はいないはずです。自社の時間を正しく値付けするだけで「安く作る」の意味は変わります。いわば、見積書に載らないもう1本の請求書を、自分で発行して確認する作業です。

3つ目は、5年後の判断を今しておくことです。納品型を選ぶなら、5年後にもう一度同じ金額を払う覚悟が要ります。月額型を選ぶなら、5年後も払い続ける前提と、解約したときに何が手元に残るのかの確認が要ります。どちらも契約の前に決めておける項目です。費用相場を調べて最初にやるべきなのは価格の比較ではなく、この2つの問いに自社なりの答えを出すことだと考えています。

費用の逆算という発想は、ホームページに限らず社内投資の全般に使えます。研修費用を相場・助成金・回収期間から逆算した中小企業のAI研修の費用設計も、同じ組み立て方で書いています。

まとめ

やることは3つだけです。①必要なページ数と年間の更新回数を紙に書く、②その条件で2社以上に見積を取り、本記事の7項目が含まれるかを同じ形で確認する、③5年総額を月あたりに割り、その金額を60か月払い続けられるかを判断する。この順番なら、金額の大小ではなく自社の条件で選べます。判断に迷ったら無料相談もご利用ください。

よくある質問

Q1. ホームページ制作の費用相場はいくらですか?

公開されている料金を調べた範囲では、大きく2つの価格帯に分かれます。制作費を最初に払う納品型は、フリーランスで10万〜20万円、制作会社で数十万円〜300万円程度という記載が見られました。月額型は初期費用0円をうたうものが多く、月額2,596円〜11,000円という表示が中心でした。ただしこれは「制作の値段」であって、5年間に出ていくお金ではありません。サーバー・ドメイン・更新の外注費・社内の作業時間・作り直しを足すと、5年総額は倍以上ひらきます。相場は金額ではなく、その金額に何が含まれているかで見てください。

Q2. 月額制と初期費用型、結局どちらが安いですか?

更新を外注するなら月額型、社内の人手で更新できるなら納品型が安くなりやすい、というのが本記事の計算結果です。分かれ目は社内の作業時間をいくらと見なすかで、本記事の前提条件では時給およそ900円が境目でした。自分の時間をそれより安く見積もれるなら、安く作って自社で運用するのが最安になります。逆に、更新のたびに外注するなら、制作費・保守費・更新費が積み上がるぶん納品型のほうが高くつく計算になりました。ただし前提を変えれば答えも変わります。必ず自社の数字で計算し直してください。

Q3. 制作費のほかに毎年いくらかかりますか?

最低限かかるのはサーバー代とドメイン代です。2026年7月25日時点の公開料金では、レンタルサーバーは12か月契約で月1,100円(税込)、ドメイン更新料は.comが年1,728円、.co.jpが年4,378円(いずれも税込)という表示でした。ここに保守・管理費が加わる場合は月5,000円〜数万円、更新を作業ごとに依頼する場合は簡易なテキスト修正が1箇所1,000円〜、ページ追加が1万5,000円といった単価表があり、まとめて月1万〜5万円で請け負う会社もあります。最低ラインは年間およそ1万5,000円、保守と更新を依頼するなら年間10万〜20万円台を見ておくのが現実的です。

Q4. 5ページ程度の会社案内サイトなら、いくらを見ておけばいいですか?

本記事の前提条件で5年総額を計算すると、丸ごと外注する納品型で約205万円、20万円台で作って自社運用する場合で約89万円、月6,000円クラスの月額型で約50万円になりました。月あたりに直すと約34,000円・約15,000円・約8,300円です。予算を組むときは制作費の予算だけでなく、この月あたりの金額を5年分払い続けられるかで判断してください。なお金額の低いプランはページ数や更新回数に上限があるため、必要なページ数と年間の更新回数を先に決めてから見積を取ってください。

参照元・出典

料金は2026年7月25日に各社の公開ページで確認しました。変更されることがあるため、検討時は必ず最新情報をご確認ください。一次情報と二次情報を分けて記載します。

一次情報

二次情報(まとめ記事)

← Blog一覧へ