2026.10.28 (更新 2026.10.27) · 12分で読める AIツール比較

Claude Code Projects 使い方|できること・始め方・上限の注意を整理

Claude Code Projects 使い方は、確かめる・作る・指示する・試す・見張る、の順です

Claude Code(AI がパソコンやクラウドで開発や作業を進める道具)の Projects は、1つの会話に仕事を送ると、Claude が仕事ごとに別々の作業(スレッド)を起こして並行して進める機能です。Claude Code プロジェクトの使い方は、①対象プランと GitHub の準備を確かめる ②プロジェクトを作る ③指示を書く ④小さな1件で試す ⑤進み具合と上限を見張るの順です。Anthropic の公式ドキュメント・公式ブログ・ヘルプを、2026年10月27日に確認しました。

先に結論です。

  • 何ができるか:Claude が取りまとめ役(コーディネーター)になり、仕事ごとにスレッドを起こします。多くはクラウド上(インターネット上のコンピューター)で動き、パソコンを閉じても続きます。
  • 誰が使えるか:Pro と Max の公開ベータ(正式版の前の試験提供)で、順次展開中です。Team と Enterprise は「まだ」提供なしで、ターミナルの Claude Code や VS Code でも使えません。
  • 費用:ほかの Claude Code と同じプランの上限に数えられます。同時に動くスレッドの分だけ、早く届きえます。
  • 向く仕事:複数のリポジトリ(コードや資料の保管場所)や、長い期間にまたがる仕事です。

ベータの間は、提供範囲・対象プラン・上限が変わりえます。最新は公式ドキュメントで読み直してください。Claude Code そのものの始め方は入門の記事にあり、この記事は Projects に絞ります。

目次

Projects の仕組み:会話がスレッドを起こす 1つ目はあなたが仕事を1つの会話に送る。2つ目はプロジェクトの会話が受付と進行管理の取りまとめ役をする。3つ目はスレッドが仕事ごとに1本、専用のブランチで作業し、必要ならプルリクエストを開く。4つ目はOverviewで確認待ちのスレッドを一覧で見る。下の帯に、公式ドキュメントの説明を整理した図で、2026年10月27日確認のベータの機能と書いた図 Projects の仕組み 1|あなた 仕事を1つの会話に送る 2|プロジェクトの会話 受付と進行管理の取りまとめ役 3|スレッド(仕事ごとに1本) 専用のブランチで作業・必要ならPR 4|Overview 確認待ちのスレッドを一覧で見る 公式ドキュメントの説明を整理 2026年10月27日確認(ベータ) AI Lab OISHI

Claude Code Projects とは:1つの会話が、仕事ごとのスレッドを起こす

公式ドキュメントは、プロジェクトを、関連する仕事の流れを Claude が取りまとめる1つの続きの会話と説明しています。たとえるなら、依頼の受付と進行管理を兼ねた担当者が、案件ごとに別の担当者へ振り分けるようなものです。振り分け先がスレッドで、仕事を進める別々のセッション(AI が1つの続きの作業をする単位)です。進み具合は、スレッドを状態ごとに並べた Overview で見ます。

公式ブログによると、各スレッドは、専用のブランチとリポジトリのコピーで動きます。ブランチは、元のコードを傷めずに作業する別枠で、原本をコピーして赤字を入れる作業のようなものです。変更を取り込んでよいかの確認依頼がPR(プルリクエスト)です。複数のスレッドが同じコードを触ると、通常のPRと同じマージ衝突(同じ箇所を別々に直して、1つにまとめられなくなる状態)になります。

クラウドのスレッドは、プロジェクトのリポジトリとファイル、指示、メモリ、各リポジトリの CLAUDE.md(Claude Code に読ませる決めごとのファイル)を持って始まります。リポジトリのスキル、.claude/settings.json、.mcp.json は載りません。

チャットで会話と資料をまとめる旧来の Projects(解説記事)とは別の体験で、旧来の版にスレッドや取りまとめ役はありません(公式ドキュメント)。

対象プランと使える場所:Pro と Max のベータ、Team と Enterprise は対象外

項目 確認できた内容
Pro・Max 公開ベータ。順次展開
Team・Enterprise 提供なし(公式の書き方は「まだ」)
使える場所 claude.ai/code、デスクトップアプリの Code タブ、モバイルアプリ
使えない場所 ターミナルの CLI、VS Code、JetBrains

公式ドキュメント(2026年10月27日確認)。

公式ブログ(2026年9月17日公開)は、クラウドセッションを使い、既存のプロジェクトがない一部の Pro・Max の契約者へ、ベータの提供を始めたと書きました。順番待ち(waitlist)の登録も用意されています。Anthropic の開発者向けアカウントのClaudeDevsは、2026年10月9日(米国時間。日本時間では10月10日)に、順番待ちの Pro・Max の契約者を全員入れたと投稿しました。これは順番待ちの人の話で、全契約者に開いたとは書いていません。確認日時点のドキュメントも、なお「順次展開」としています。

Projects の対象プランと使える場所(確認日時点) Pro と Max は公開ベータで順次展開。Team と Enterprise は対象外。使える場所はWeb、デスクトップアプリ、モバイルアプリ。使えない場所はCLI、VS Code、JetBrains。下の帯に、2026年10月27日確認でベータのため変わりうると書いた図 対象プランと使える場所 Pro・Max 公開ベータ・順次展開(確認日時点) Team・Enterprise 対象外(確認日時点) 使える場所 Web・デスクトップ・モバイルアプリ 使えない場所 CLI・VS Code・JetBrains 2026年10月27日確認 ベータのため変わりうる AI Lab OISHI

画面に Projects が出ないときの確かめ方は、よくある質問に書きました。ボタンが New project でなく Get started のときは、既存のプロジェクトを先にアップグレードかアーカイブ(しまっておく操作)します。移行しても、指示・ファイル・チャット履歴・定期タスクは失われません(ヘルプ)。

コードを扱うなら、GitHub の準備も要ります。条件は、コードが github.com にあること(GitLab・Bitbucket などは対象外)、書き込み権限があること、リポジトリに Claude GitHub App が入っていることです。組織のリポジトリは、オーナーだけがインストールを完了できます。資料の調査や文書づくりだけなら、リポジトリは要りません。

Claude Code プロジェクトの使い方:New project から最初の1件まで

画面の名前は、公式ドキュメントの英語表記のとおりです。日本語表示を含め、実際の画面は確認していません。

  1. claude.ai/code か、デスクトップアプリの Code タブで、左のサイドバーの Projects(なければ More の下)から New project を選ぶ。
  2. Name だけが必須。Goal(1行の目標)と Context(リポジトリ、ファイル、フォルダ、Google Drive のフォルダ)は、あとから足せる。
  3. Create project を選ぶと、会話が開く。

最初のプロジェクトでは、先にメッセージを送らなければ、作成の直後に Claude が自分の番を取り、その番は利用上限を使います。リポジトリがあれば、調べて次の手を提案するスレッドを1本起こすことがあります(公式ドキュメント)。進めているクラウドセッションは、メニューの Move to project から Continue as new project で、プロジェクトにできます。公式の「最初の一束」は、指示を書き、小さな1件で試し、Thread model と Thread effort を確かめてから、まとめて送る順を挙げています。

Projects を使い始める5つの順 1つ目はプランと GitHub を確かめる。2つ目は New project で名前をつける。3つ目はプロジェクトの指示を書く。4つ目は小さな1件で試す。5つ目はモデルと上限を確かめる。下の帯に、公式の最初の一束を当社が整理した順で、ベータのため変わりうると書いた図 Projects を使い始める5つの順 1 プランと GitHub を確かめる 2 New project で名前をつける 3 プロジェクトの指示を書く 4 小さな1件で試す 5 モデルと上限を確かめる 公式の「最初の一束」を整理 ベータのため変わりうる AI Lab OISHI

指示・メモリ・リポジトリ:最初に決めておくこと

プロジェクトの指示(Project instructions)は、新しい担当者に最初に渡す業務マニュアルのようなものです。公式ドキュメントは、目的、作業の場所(どのリポジトリ、どのブランチから)、終える前の自己確認、足りないものがあるときの動き、先に了承が要ることを書くよう挙げています。公式の例には、マージや強制上書き(force-push)は先に聞く、が含まれます。

メモリは、要件や決定を Claude が書き留める引き継ぎノートのようなものです。「覚えて」「忘れて」と頼み、Project settings の Memory で直せます。

リポジトリは、多くの仕事が触る1〜2個を追加し、残りは指示に名前を書く、と公式ドキュメントは勧めています。ファイルは Library から追加できますが、追加したのはコピーなので、元を直しても自動では変わりません。

仕事の頼み方と見方:会話・Overview・PR・承認

仕事は、プロジェクトの会話に1件ずつでも、まとめてでも送ります。短い質問はその場で答え、新しい仕事は新しいスレッドか、その分野を進める既存のスレッドへ回ります。進め方は言葉で頼めます(「始める前に提案して」「同時に2本まで」など)。ただし、これは Claude が従おうとする指示で、強制される設定ではありません。

Overview は、スレッドを状態ごとに並べる進行表のようなものです。

区分 入るスレッド
Ready for review PRが開かれ、確認待ち
Waiting on you 返事や承認が要る、または失敗した
Working・Landing 作業中、またはPRが承認済み・マージ待ち
Idle・Resolved 待ち事がない、または完了にした

公式ドキュメント(2026年10月27日確認)。

コードを変えるクラウドのスレッドは、既定のブランチから新しいブランチを作って作業し、PRは、頼まれたときに開き、バグ修正など具体的な変更では自分で開くこともあります。開いたあとは、自動修正(auto-fix=確認の失敗を直す機能)をオンにして見守ります。

承認は、そのスレッドの中で行います。スレッドは、対応するモデルなら auto mode(ほとんどの操作を聞かずに実行する動作)で動きます。プロジェクトの会話で「進めて」と言っても、スレッドには届きません。リポジトリの .claude/settings.json にある許可ルールも、読まれません。

手元にしかないもの(社内ネットワークの中の API など)が要るスレッドだけは、Remote Control(手元のセッションを claude.ai からつなぐ仕組み)経由で、自分のパソコンで動かせます。フォルダを前もってつなぎ、Claude Code v2.1.280 以降で、会話の Work locally から頼みます。パソコンが起きている間だけ動きます。

利用上限と費用:公式が書いている範囲

公式ドキュメントによると、プロジェクトの利用は、ほかの Claude Code と同じプランの上限に数えられ、自力で超えることはありません。複数の担当者が1つの財布を同時に使う場面のようなものです。上限に届いたスレッドは待ち、戻ると自動で続けます(定期タスクが起こしたスレッドを除く)。超えて進むのは、追加の利用枠(usage credits)をオンにしている場合だけです。枠を使うものは3つあります。

  • 動いているスレッド:1本が1つの完全なセッションで、本数の固定はありません。強制される上限は、すべてのプロジェクトを合わせて、新しいスレッド1日200本までです。
  • 会話:スレッドの報告を読み、次を決める Claude 自身の分も使います。
  • PRを見張るスレッド:確認の失敗やレビューのコメントで、止まっていたスレッドが目を覚まし、また使います。
プロジェクトで利用上限を使う3つと、強制される上限 動いているスレッドは1本が1つの完全なセッション。プロジェクトの会話は報告を読み次を決める分。PRを見張るスレッドは確認の失敗などで再び動く。強制される上限は新しいスレッド1日200本。下の帯に、使った分はほかの Claude Code と同じプランの上限に数えられると書いた図 利用上限を使う3つ 動いているスレッド 1本が1つの完全なセッション プロジェクトの会話 報告を読み、次を決める分 PRを見張るスレッド 確認の失敗などで再び動く 強制される上限(全プロジェクト合計) 新しいスレッドは1日200本まで 使った分は、ほかの Claude Code と 同じプランの上限に数えられる AI Lab OISHI

公式ドキュメントは、Pro では特に、プロジェクトを動かした日は上限に早く届くと見込むよう書いています。動いているスレッドも見張り中のPRもない間は、枠を使いません。

新しいプロジェクトは全体が Opus(Claude のモデルの系統の1つ)で、スレッドは high effort(AI が考える量を多くする設定)、会話は low effort です。この既定は枠を最も速く使う設定だと公式は説明し、変更は Project settings の General でできます。

使った量は、Project settings の Usage で、スレッド別・モデル別に見られます。減らし方は、新しい仕事を1時間以上止まっていたスレッドに足さず新しいスレッドにする(会話全体を読み直すため)、大きなモデルが要らない仕事は小さなモデルや低い effort にする、同時に動かす数を減らす、の3つです。回数や金額の具体的な数値は、公式資料に見当たりませんでした。

向く仕事と、ほかの方法が合う仕事

公式ドキュメントが挙げる、向く仕事は4つです。コードの管理がない会社の入口は、4つ目だと当社は見ています。

仕事の型 公式の例
1つの目標を多くのリポジトリで すべてのサービスを新しい設定に揃える(リポジトリごとにスレッドとPR)
1つの分野に仕事が流れ続ける 1つのサービスの不具合報告やレビュー依頼
1回の作業より大きな構築・移行 仕様書から作る、古い部品から移る
コードではない仕事 契約書のフォルダや、サポートの記録への質問(成果は Library にファイルで届く)

公式ドキュメント「When to use a project」(2026年10月27日確認)。

ほかの方法が合うのは、1回の作業に収まる仕事(クラウドセッション)、すべてが手元のパソコンを要る仕事(ローカルのセッションや agent view)、会話なしで予定どおり繰り返す仕事(クラウドの定期タスク。以前の名称は Routines で、解説記事があります)、Slack で複数人が指示する場合(Claude Tag)です。

公式ドキュメントの「Run agents in parallel」は、並列で動かす方法を5つに分けています。違いは、誰が取りまとめるかです。プロジェクトは、Claude がセッションを起こして見張り、どれも同じ指示で始まります。

並列で動かす5つの方法(公式の分類) サブエージェントは1つのセッション内の補助役。agent view は手元のセッションを1画面で管理。agent teams はリーダーと複数のセッションで試験的。dynamic workflows は多数の補助役を台本で走らせる。Projects は会話が並列のスレッドを起こすベータ。下の帯に、公式の分類で優劣ではないと書いた図 並列で動かす5つの方法 サブエージェント 1つのセッション内の補助役 agent view 手元のセッションを1画面で管理 agent teams リーダーと複数のセッション(試験的) dynamic workflows 多数の補助役を台本で走らせる Projects 会話が並列のスレッドを起こす(ベータ) 公式ドキュメントの分類 優劣ではなく、取りまとめ役の違い AI Lab OISHI

サブエージェントはサブエージェントの記事に、手元の並列セッションはデスクトップの並列セッションの記事にあります。

任せる前に決めること(当社の整理)

ここからは当社の整理で、公式の基準ではありません。公式が示す歯止めは、ブランチとPRで確認すること、マージなどを指示で「先に聞く」と決められること、承認がスレッドの中にあることです。ベータの間は、共有も組織単位の管理機能もありません。

  1. 最初は、読む・調べる・まとめるだけの仕事から。公式にも、まだ直させない頼み方の例があります。
  2. 追加するリポジトリは、1つから。
  3. PRを見る人とマージする人を決め、指示にも書く。
  4. 資料を入れる前に、情報の行き先を確かめる。行き先はAIに入れたデータの行き先の記事に、読み込ませた文書に紛れた指示の危険はプロンプトインジェクションの記事に、任せる前の決めごとはパソコン操作を任せる前の6つの記事にあります。
  5. 動かす時間帯と本数を決める。ほかの作業と、同じ上限を分け合うためです。

確認できなかったこと

公式資料で記載を確認できなかった点です。「書かれていない」ことは、「ない」ことではありません。

  • 順番待ちに登録していない Pro・Max の契約者が、どんな条件で使えるようになるか。
  • Team と Enterprise が対象になる時期と条件。
  • 自分のパソコンで動かす機能が使えるようになった日付(9月17日の公式ブログは「近く」、確認日のドキュメントには手順あり)。
  • プランの利用上限に、スレッド何本・何回で届くかの数値と、金額(強制される「新しいスレッド1日200本」とは別)。

よくある質問

Claude Code の Projects とは、何ができる機能ですか。

1つの続きの会話に仕事を送ると、Claude が取りまとめ役になり、仕事ごとにスレッド(別々の作業)を起こして並行して進める機能です。多くはクラウド上で動きます。

Team や Enterprise のプランでも使えますか。

公式ドキュメントは、Pro と Max の公開ベータで、Team と Enterprise は「まだ」提供なしと書いています。時期や条件は、確認日(2026年10月27日)時点では確認できませんでした。

サイドバーに Projects が出ません。どうすればよいですか。

公式ドキュメントでは、サイドバーの More の下も確かめます。そこにもなければ、展開がまだ届いていないので、順番待ちの登録(waitlist)が案内されています。

Projects を使うと、利用上限に早く届きますか。

公式ドキュメントは、複数のスレッドが同時に動くため早く届きうるとし、Pro では特に見込むよう書いています。

スレッドが勝手にコードを書き換えたり、公開したりしませんか。

クラウドのスレッドは、専用のブランチで作業し、取り込みはプルリクエストで確認する流れです。ただし多くの操作は聞かずに実行されるため、マージなど先に聞いてほしいことは、プロジェクトの指示に書いて決めます。

参照元・出典

以下は、2026年10月27日にすべて確認しました。

本記事の内容は 2026年10月27日に確認した時点のものです。提供範囲・対象プラン・利用上限・画面の表記は、ベータの間に変わることがあるため、使う前に公式ページで最新の記載をご確認ください。

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